教員の養成の目標及び当該目標を達成するための計画について
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CONTENTS教員の養成の目標及び当該目標を達成するための計画について

 茨城大学では、教員免許法施行規則第22条の6に基づき、教員養成の目標と当該目標を達成するための計画を定め、以下のとおり公表しております。

教員の養成の目標について

茨城大学 教員養成の目標

 茨城大学は、学士課程?大学院課程及び専攻科課程それぞれにおけるディプロマ?ポリシー又は教育目標に掲げる知識?技能等に加え、教職課程の履修を通じて、以下の素養?知識?技能を有する教員の養成を目標とする。

【基本的な資質?教職に必要な素養】
○豊かな人間性と感性をもち、社会人としての基本的な倫理観、人権感覚や公共におけるコンプライアンス意識を有している。

○他者と協働できるコミュニケーション力を有している。

○自己を律し、心身を調えるセルフマネジメント力を有している。

○ダイバーシティに配慮し、幼児?児童 ?生徒に寄り添った教育活動を展開して、一人一人の個性を伸ばし未来を拓くための指導?支援ができる。

○教育に対する情熱をもち、よりよい教育実践のための工夫や自己の教育実践力を高めるための研修を怠らず、学び続ける意欲を有している。


【教員としての力量、知識?技能】

○幼児?児童?生徒の主体的?対話的で深い学びを支える授業?活動を行うために必要な知識及び基礎的技能を有している。
*学習指導要領 ?幼稚園教育要領の理解、授業 ?活動の展開方法や教材研究(開発?選択)に関する理解と実践的技能、教育課程の編成に関する基礎的な知識、学習評価に関する知識、探究的な学びの重要性に関する理解、ICT活用に関する知識と実践的技能、特別活動?道徳教育に関する理解

○幼児?児童?生徒を理解し、支援に必要な知識及び基礎的技能を有している。
*幼児?児童?生徒の心身の発達に関する知識、チームとして支援に当たることの重要性の理解、教育相談の理論や意義に関する理解と実践にあたる態度、いじめ?校内暴力?児童虐待等の諸問題に関する理解、キャリア教育に関する基礎的な知識。

○特別な配慮を必要とする幼児?児童?生徒の支援に必要な知識及び基礎的技能を有している。
*特別支援学校?特別支援学級?通級指導におけるインクルーシブ教育の理念や特別支援教育に関する基礎的な知識。

○学級?学年の経営と学校の運営に関する知識及び基礎的技能を有している。
*幼児?児童?生徒の人間関係づくりや集団づくりに関する理解、学校組織の特徴や役割に関する理解、学校におけるリスクマネジメントに関する理解。


〔特記事項〕
上記に加え、以下の課程等においてはその特性に応じた教員の養成を目標とする。
?教育学部学校教育教員養成課程特別支援教育コースおよび特別支援教育特別専攻科:特別支援教育における専門的な知識と実践的技能を有している。
?教育学部養護教諭養成課程:学校保健管理?保健教育?健康相談?保健室経営に関する専門的な知識と実践的技能を有している。
?大学院教育学研究科教育実践高度化専攻(専門職学位課程):学校における実践?研究の中核的な担い手となるための専門的な知識と実践的技能を有している。

当該目標を達成するための計画について

茨城大学 教員養成の目標を達成するための計画

 茨城大学は、教員養成の目標を達成するために、以下に示すカリキュラムに沿って学生の指導?支援に取り組む。


(1) 学士課程(教育学部?人文社会科学部?理学部?農学部?工学部)
 教育学部、開放制教職課程(人文社会科学部?理学部?農学部?工学部)のそれぞれにおける教員養成カリキュラムの全体像は別紙図1?2に示す通りである。
 目標のうち、【 基本的な資質?教職に必要な素養】として掲げた5項目については、図1?2の教員養成カリキュラム全体及び各学部のそれぞれにおけるディプロマ?ポリシーに沿った教育課程全体を通じて、それぞれの資質?素養等を涵養していくものとする。
 特に、教育実践の場に直接的に関わる機会として、教育実習、介護等体験、学校(教育)インターンシップ、教育支援ボランティアの活動において充実した体験?学びを展開できるよう、学生個々の状況や個別のニーズに応じた支援?指導を行う。
 【教員としての力量、知識?技能】として掲げた4項目については、教職課程の各科目の履修?受講を通して身につけることができるように指導を行う。目標の各項目と教職課程における各授業科目(各種免許状対応必須科目)との対応は別紙表1に示す通りである。
平行して、教育実習をはじめとする諸活動を通じてそれぞれの学びを補充?深化?統合する。


(2) 特別支援教育特別専攻科
 特別支援教育特別専攻科においては、その教育目標に基づいて設定した、特別支援学校教員一種免許状を取得するための教育カリキュラムを通じて、【基本的な資質?教職に必要な素養】の5項目ならびに【教員としての力量、知識?技能】の4項目の育成?達成を目指す。


(3) 大学院課程(人文社会科学研究科?理工学研究科?農学研究科)
 学士課程における教職課程の各授業科目による学修を踏まえ、各研究科において専修免許取得対応科目として設定した授業科目の履修を通して、特に各教科の指導内容に関わる知識?技能の一層の充実を目指す。


(4) 大学院課程(教育学研究科/専門職学位課程)
 学校における実践?研究の中核的な担い手となるための専門的な知識と実践的技能の獲得を目指して、ディプロマ?ポリシーを以下の通り設定している。

1.「子どもを深く理解できる力」:子どもの諸能力?技能を多面的に評価するとともに、子どもの願いや苦悩に寄り添い、またその背景にある環境にも目を配りながら、子どもの真の学習ニーズを理解できる力。
2.「広い視野」:社会の変化やニーズと子どもの実態を踏まえながら、同僚や様々な人と協働し、学際的?多面的な広い視野で教育上の課題を探求できる力。
3.「深い専門性」:子ども理解や広い視野に基づく教育上の課題と自分の専門分野を結び付けて、その課題解決のための方法をさらに深く追究できる力。

学士課程における教職課程全体、また各授業科目による学修を通じて培った【基本的な資質?教職に必要な素養】の5項目ならびに【教員としての力量、知識?技能】の4項目に加え、大学院における共通科目?専門科目?実習科目の履修を通じて上記3点の育成?達成を目指す。上記3点とコース別に設定した授業科目との対応は別紙表2に示す通りである。