「みんなの“イバダイ学”プロジェクト」は、2019年に茨城大学が創立70周年を迎えることを記念して、
社会の中で「大学とは何か」「茨城大学のミッションとは何か」を探求し、未来へ向けたビジョンを構想するために発足しました。
2018年12月には「みんなの“イバダイ学”シンポジウム」を開催。
そこでの議論をもとに、15人の教職員チームが現時点での将来ビジョンを
「イバダイ学からの仮説」として組み立てました。
今後もプロジェクトではビジョンの実現へ向けた取り組みと仮説の絶え間ない検証を続けていきます。
人口減少、気候変動、AIなど科学技術の進展といった課題は、いずれも複雑で「正解がない」問いです。答えのない問題に社会全体で挑むとき、真理を探究する場としての大学が果たすべき役割は、適切な問いを設定すること、さらには、その問いのもとに多様な知を集め、議論やコミュニケーションを生み出し、多くの人たちが自分たちの生活や社会についての選択や判断において、納得度や満足度を高められるように努めることです。
ここで「知」とは、知識やデータそのものではなく、それらの多様な見方を提示するものです。また、必要な場所にあわせてそれらの使い方を生み出し、社会実装の蓄積によって次の進化を遂げるダイナミズムをもったものです。
持続可能な開発目標(SDGs)やSociety5.0といった社会的な大きなうねりを新しい地域づくりに結びつけるためには、知を今一度ダイナミックなものとして捉えなおし、地域の人びとの生活や歴史と関連付けながら、知のパワーを最大限発揮させなければなりません。それにより創造的な社会を実現する、その駆動役となることが「イバダイ」が目指す姿であると私たちは考えました。
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茨城大学の若手を中心とした教職員によるプロジェクトチームに
おいて、大学の将来を考えるための根源的な「問い」を本気で考えました。
2018年12月22日に開催する「みんなの“イバダイ学 ”シンポジウム」で、
キャンパスに集まった地域のみなさんと一緒に「問い」に向き合い、議論しました。
「イバダイ学 仮説 2019」を組み立て 「みんなの“イバダイ学 ”シンポジウム」での議論を、
茨城大学のプロジェクトチームで整理し、イバダイ学の現時点での「仮説」として組み立てました。
2019年5月25日に予定している茨城大学創立 70周年記念式典の壇上で、
できたてほやほやの「イバダイ学 仮説 2019」をプレゼンテーションします。
2019年度後期には、「イバダイ学」は大学の正式な授業にもなります。茨城大学の歴史やありようを振り返りながら、大学は社会の中で何をなすべきか、イバダイはどうあるべきかを学生とともに考えていきます。2024年の創基150周年の機会などには、さらなる仮説を示し、検証していきます。