男女そろって3部昇格!―卓球部 春季リーグ戦で悲願達成
7月1日(土)に「2023年春季?関東学生卓球リーグ戦 入替戦」が日本体育大学世田谷キャンパスで行われ、本学卓球部が男女そろって勝利し、3部昇格を決めました。3部昇格は男子は9年ぶり、女子は8年ぶりの快挙となります。
各校が入替戦出場をかけて戦うリーグ戦は今年5月、それぞれの部?ブロックにおいて総当たり戦で行われました。本学男女卓球部がそれぞれ属する4部の試合は、シングルス2本、ダブルス1本、さらにシングルス2本を競い、3勝を挙げたチームが勝利となります。
6校が属する4部Dブロックの男子は、初戦から危なげなく勝ち星を重ねていきます。最後の対戦相手となった東京農業大との接戦を3-2で制し、全勝。ブロック優勝を果たしました。
茨城大学 | 3-0 | 一橋大学 |
茨城大学 | 3-0 | 成蹊大学 |
茨城大学 | 3-1 | 学習院大学 |
茨城大学 | 3-1 | 関東学院大学 |
東京農業大学 | 2-3 | 茨城大学 |
男子主将の渡龍大さん(教育3年)は「気の抜ける試合はなく、どれも接戦で緊張感のあるゲームが続いた。特に2日目の初戦(関東学院大戦)は最後までもつれる試合展開となり、どちらが勝つかわからないゲームだったが、今回殊勲賞を受賞した鈴木大和さん(教育2年)が最後に勝利をもぎ取り、その勢いのまま優勝することができた」と振り返ります。
また、その関東学院大戦について、「勝者がブロック優勝に近づくという場面で、4番手で回ってきた鈴木大和さんが勝利を決めたシーンが印象的だった。5番手の選手が先に敗れ、もう後がない状態で相手に押され非常に苦しい試合となり、ベンチではほぼ涙目になっているような精神状態の中、リードされ、追いつくという展開を繰り返し、勝利をもぎ取る姿は本当にすばらしかった」と、大活躍の鈴木さんを称えました。
また、女子は4部Bブロックで4校と頂点を争いました。こちらも最終第4試合で東京理科大との激戦をものにし、見事ブロック優勝。次のステージとなる決定戦へと駒を進めました。
茨城大学 | 3-2 | 東京理科大学 |
茨城大学 | 3-0 | 宇都宮大学 |
茨城大学 | 3-0 | 東京都立大学 |
茨城大学 | 3-0 | 明治学院大学 |
「必ず入替戦にいく」と強い決意を持っていたという女子主将の小林響さん(教育3年)は「3年振りに復活した円陣では、リーグ優勝は通過点という気持ちでリラックスしていこうとメンバーに声をかけた。試合中は全員あまり緊張した様子はなく、一人一人が実力を発揮できていたと思う。最後の試合は疲れも出てきていたが、応援の力もあり、なんとか勝ち切ることができた」と話しました。
4部各ブロックの優勝校の中から上位リーグとの入替戦へ進むチームを決める"決定戦"では、男子は4部Aブロック覇者の高崎経済大、女子は4部Dブロック覇者の埼玉大学と対戦。それぞれ3-1、3-2で勝利し、ともに入替戦進出を決めました。
迎えた7月1日の入替戦。男子の3?4部入替戦は、シングルス3本、ダブルス1本、さらにシングルス3本を戦い、4勝したチームが勝利となります。男子は埼玉大学と対戦しました。
主将の渡さんは、リーグ戦初出場ながらも1番手として試合に出た鮎澤晋之介さん(理3年)の勝利がチームを勢いづけ雰囲気を明るくしてくれたといい、緊張感のある中でも各選手がのびのびプレーできたと振り返ります。3-3で迎えた最終7番手の鈴木さんが試合を決め、3部昇格の悲願を達成。ベンチの雰囲気や部員の応援が、勝利を後押ししました。
渡さんは「(3部昇格を決めたときは)本当にうれしかった。人間は本当にうれしいと自然と涙が出てくるのだと感じた。卓球を大学まで続けて、そして卓球部の仲間に出会えてよかったと心から思った」と喜びを語りました。
女子の3?4部入替戦は、リーグ戦と同じくシングルス4本、ダブルス1本で戦います。相手は千葉大学。「入替戦を経験するのは全員が初めて」という女子チームでしたが、決定戦からの勢いのまま臆せずに試合に臨み、3-0のストレート勝ちで3部昇格を決めました。小林主将は「本当に夢のよう。このような素晴らしい体験を大学生になってからできるとは思っていなかった。卓球部に入ってよかった」と笑顔を見せました。
今後の目標について、渡さんは「3部Aクラス(3位以内)に入ることが目標。ここからは推薦入試で部員を獲得しているような強豪校との戦いも増えるが、それぞれの力の底上げをして、関東一明るい、そして勝てるチームを作っていきたい。自分たちが"雑草チーム"であることを肝に銘じて日々練習をおこないたい」と話します。また、小林さんは「秋リーグの目標は3部に残留したい。そのために、さらなる部員集めを頑張りたいと思っている。たくさんの仲間と楽しく活動できるよう、入りたいと思ってもらえるような雰囲気づくりをしていきたい」と決意を述べました。
(取材?構成:茨城大学広報室、写真提供:茨城大学卓球部)