2023年G7茨城水戸内務?安全担当大臣会合開催記念シンポジウム
「量子コンピュータ時代を見据えた情報セキュリティ技術と社会のレジリエンス」
茨城大学は、本学におけるサイバーセキュリティ分野の最先端の研究内容を発信し、議論を喚起することを目的として、「2023年G7茨城水戸内務?安全担当大臣会合開催記念シンポジウム『量子コンピュータ時代を見据えた情報セキュリティ技術と社会のレジリンス』」を開催します。
今年の12月8~10日に水戸市民会館で行われる予定の2023年G7茨城水戸内務?安全担当大臣会合では、「サイバーセキュリティ」も主要なテーマとして位置付けられています。本学では、本県での同会合開催にあたって地域の関心を高めるとともに、本学におけるサイバーセキュリティ分野の最先端の研究内容を発信し、議論を喚起することを目的として、シンポジウムを企画しました。
量子コンピュータの技術開発が進んでいますが、従来のコンピュータでは困難な計算を可能とする量子コンピュータが今後普及した場合、これまでの情報セキュリティ技術では充分に対応しきれず、これまでとは異なるアイデアやより高度な技術が必要となります。本シンポジウムでは、量子コンピュータがこれまでの技術とどう違うのか、それに対応できる新たな「耐量子計算機暗号」の研究や国内外での社会実装がどうなっているのかについて、最新の状況を紹介した上で、茨城大学の分野の枠を超えた研究者同士で議論を展開します。
前半は、情報セキュリティ?暗号理論を専門とする大学院理工学研究科(工学野)の米山 一樹 教授が、「量子コンピュータ時代の暗号研究の現場から―今何が起きているのか」と題して基調講演を行います。
後半は、米山教授に加えて、行政学が専門の人文社会科学部?川島 佑介 准教授が登壇し、モデレータを務める羽渕 裕真 副学長(情報?DX)?情報戦略機構長とともに、「情報セキュリティとリスクを捉える新たな視座―レジリエントな社会に向けて」と題して、パネルディスカッションを行います。ここでは、社会におけるリスク受容のあり方や、国際社会―国―地方自治体という関係の中での情報セキュリティ政策の進め方、市民社会との関わりなどの観点で議論を進める予定です。
学術的な内容をベースとしていますが、広く一般の方に楽しんでいただけるよう、シンポジウムの内容を準備しています。最新技術や情報セキュリティについて興味のある方はぜひご参加ください。定員100名(申込不要)、入場は無料です。
2023年G7茨城水戸内務?安全担当大臣会合開催記念シンポジウム
量子コンピュータ時代を見据えた情報セキュリティ技術と社会のレジリエンス
主催:国立大学法人茨城大学
後援:G7茨城水戸内務?安全担当大臣会合推進協議会/茨城県/水戸市
開催日時:2023年11月6日(月)16:00~18:00
開催場所:水戸市民会館小ホール(水戸市泉町1丁目7番1号)※後日、録画動画を配信予定。
プログラム:
〈基調講演〉「量子コンピュータ時代の暗号研究の現場から―今何が起きているのか」
茨城大学大学院理工学研究科(工学野) 教授 米山 一樹
〈パネルトーク〉「情報セキュリティとリスクを捉える新たな視座―レジリエントな社会に向けて」
茨城大学大学院理工学研究科(工学野) 教授 米山 一樹
茨城大学人文社会科学部 准教授 川島 佑介
【モデレータ】茨城大学副学長(情報?DX)?情報戦略機構長 羽渕 裕真
定員:100名(申込不要)
入場料:無料