【著作?制作物紹介】全学教育機構?瀬尾匡輝 准教授?瀬尾悠希子 助教 編著
「ケースで考える!誰も教えてくれない日本語教育の現場」
ケースで考える!誰も教えてくれない日本語教育の現場
瀬尾匡輝(茨城大学全学教育機構 准教授)?瀬尾悠希子(茨城大学全学教育機構 助教)編著
出版社:ココ出版
出版日:2023年12月
ISBN: 978-4-86676-068-1
定価:2,640円(税込)
著者コメント
本書は、日本語教師が教育現場で抱く葛藤と向き合い、対処していくための多角的な視点を養うことを目的としたケース教材です。1)教師が教育現場で抱く「葛藤」を取り上げる、2)「ケース」を通して考える、3)「対話」と「省察」を促す、4)「解説」を通して多角的な視点から状況を捉え直す、という4つのコンセプトで作成されています。各章は「ケース編」と「解説編」で構成されています。ケース編では、日本語教育に携わる登場人物たちの葛藤を描いたケースを踏まえて各章のテーマについて他者と対話を行います。状況が理解しやすいように、ケース編の冒頭には漫画で概要が示されています。そして、解説編では理論的観点からテーマを理解し、より多角的に葛藤の場面を捉え直し、生かしていくことを目指します。
これから日本語教師になろうと考えている方、日本語教師になって日が浅い方を主な対象としていますが、中堅やベテランの方にとっても日々の実践の振り返り、新たな気づきにつながる内容になっているかと思います。2024年4月から始まる新たな国家資格「登録日本語教員」で注目が集まる日本語教育の現場についても知ることができます。また、日本語教育にかぎらず、英語教育をはじめとした他言語の教育にも応用可能かと思いますので、ぜひご覧いただけましたら幸いです。
著者プロフィール
瀬尾匡輝(茨城大学全学教育機構 准教授)
専門は日本語教育、教育社会学、教師教育。
ハワイ大学マノア校大学院第二言語研究科修士課程修了。上智大学大学院博士後期課程単位取得満期退学。博士(言語学)。香港大学専業進修学院講師、香港理工大学講師を経て、現在茨城大学全学教育機構准教授。
主要業績に「香港の日本語生涯学習者の動機づけの変化―修正版グラウンデッドセオリーアプローチを用いた分析から探る」『日本學刊』14号(2011年)、「日本語教師はどのように教育の商品化を経験しているのか」『言語文化教育研究』13号(共著, 2015年)、「「文法を重視する」という日本語教育に対する教師の考えはどのように作り出されているのか―言語教育のローカル化の視点から」『Journal CAJLE』19号(2018年)、「オンラインによる短期海外研修に参加した学生達の内面的な変化―BEVI及びインタビューによる調査を用いた分析から」『留学生交流?指導研究』25号(共著, 2023年)。
瀬尾悠希子(茨城大学全学教育機構 助教)
専門は日本語教育、海外子女教育、教師教育。
ハワイ大学マノア校大学院東アジア言語文学部修士課程修了。大阪大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。シンガポール国立大学語学教育センター講師、香港大学専業進修学院講師、東京大学総合文化研究科講師などを経て、2022年9月より茨城大学全学教育機構助教。
主な著書に『多様化する子どもに向き合う教師たち―継承語教育?補習授業校におけるライフストーリー研究』(春風社, 2020年, 単著)、 『日本語教育の新しい地図―専門知識を書き換える』(ひつじ書房, 2021年, 分担執筆)など。