新世代の新たな視点が日本の未来を思い描く
―教育学部附属中「グローバル市民科発表会」万博manbetx官网図書館で3/27まで
教育学部附属中学校の「総合的な学習の時間」にあたる探究型の授業科目「グローバル市民科」の成果を紹介する展覧会が、茨城大学万博manbetx官网図書館1階展示室で開催されています(3月27日(水)まで)。
附属中学校では、総合的な学習の時間を、2015年から「グローバル市民科」という授業科目として展開しています。これは生徒たちの地球的規模で思慮深い人間性と個人の主体性を育む教育をねらいとするものです。今年度からは学年ごとにテーマを設けた選択講座制を導入。1年生は「共生社会 シン?コミュニティ」、「welcome to Japan」、「ITリテラシーを高めて、みんなが豊かな社会を作ろう」、2年生は「スポーツとは」、「美の価値を問う」、「私たちの未来とは」、3年生は「世界は言葉でできている」、「TSUNAGU~Feel through Art~」、「人を喜ばせる」というテーマが設定され、生徒たちはそれぞれ興味?関心のあるテーマを選び、活動に取り組んできました。
1年間の取り組みの中では、それぞれのテーマに合わせて、外部からの講師を招いての特別授業や、水戸市内の施設を訪れての体験学習も行われ、生徒たちは自身が選択したテーマについて考えを深めてきました。これをもとに、個人やチームで課題を設定し、調査?分析を重ね、その活動の成果を、模造紙や冊子にまとめたり、造形で表現したりと、工夫して発表。どの展示も生徒の個性や想いが色濃く表れています。
1年生の「ITリテラシーを高めて、みんなが豊かな社会を作ろう」の展示では、インターネット上の架空請求詐欺を体験できるオリジナルのWEBサイトを紹介。展示されているQRコードをスマートフォンで読み込むと、生徒が自作した架空請求詐欺体験サイトのページが表示されます。体験を終えると、インターネット上の詐欺だけでなく、コンピューターウイルスなどのあらゆるインターネット上のトラブルに関する情報を見ることができるようになっていました。実際に体感してもらうことで、どのようにして詐欺被害が起こるのかを誰にでも理解できるよう工夫をこらした展示です。
このほかにも、2年生の「美の価値を問う」の講座では、プラスチックごみを用いて美術作品を制作したものもあれば、理科の授業内容を応用して様々な結晶を生成し、その違いを美しさで比較するものなどがありました。たとえ同じテーマであっても、生徒が講座内で得た学びはそれぞれ異なります。多種多様な展示からは、「美」というコンセプトに生徒の学びが掛け合わされることで、こんなに表現の広がりがあるということに驚かされます。
茨城大学の図書館で附属中学校の授業内容を展示するのは今回が初めての試みとなります。本展示はどなたでもご覧いただけますので、ぜひ生徒たちの探究の成果を会場でご覧ください。ご意見、ご感想は会場入り口のホワイトボードにお寄せいただけます。
教育学部附属中学校「グローバル市民科発表会」
日 時: 2024年3月13日(水) ~ 2024年3月27日(水) 8:30 ~ 17:00
※土?日?祝日は閉室
会 場:茨城大学万博manbetx官网図書館1階 展示室
入 場:どなたでも?入場無料
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