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「第3回渡杯争奪卓球大会」を卓球部が開催
―地域交流の歩み、球打つ音と軽やかに

 本学卓球部が企画?運営をおこなった「第3回渡杯争奪卓球大会(茨大オープン)」が2月24日に開催されました。当日の模様を茨大広報学生プロジェクトの永島彰人さん(人社3年)が取材しました。

 2月24日(土)、水戸市の青柳公園内にあるリリーアリーナMITO(市民体育館)で「第3回渡杯争奪卓球大会(茨大オープン)」が行われました。この大会は、茨城大学卓球部が企画?運営しており、昨年7月に続いて3回目の開催です。また、地域貢献を目標のひとつとし、茨城県内外から広く参加を受け付ける全国オープンの大会として開催されています。

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 卓球部は、前回大会の開催について、卓球を通した地域交流?世代間交流を促すイベントにより地域社会に多大な貢献をしたと認められ、茨城大学から令和5年度学生表彰を受けました。
 そうした評価を得た前回からさらにパワーアップし、過去最大の規模で開催された今大会は、申し込みの締め切りまで10日を残して56すべての参加枠が埋まりました。参加した団体は、本学卓球部と日頃から練習を重ねているチームを中心に、中学?高校生から社会人のチームまで幅広く集まりました。

 大会について、卓球部男子主将の鈴木大和さん(教育2年)は「応募多数で参加をお断りしなければならなかった団体もあった」としたうえで「前回よりも参加団体が増え、茨城県内トップレベルのチームも参加してくれている。大会の規模が大きくなり、地域貢献という目標にもつなげられているのではないか」と語りました。

watari2.jpg 運営の様子

 大会は卓球部のメンバーを中心に運営。試合の進行状況に合わせて各試合で使用する卓球台を指定していたほか、対戦開始のアナウンスや落し物の対応、破損したボールの交換などを行っていました。また、予選リーグの結果に応じて順位トーナメントを作成し、紙面や卓球部のX公式アカウントで発表するなど、大会の円滑な進行を支えました。

 この大会は試合の組み合わせに工夫を施し、予選リーグと順位トーナメントの試合を合わせて少なくとも5試合に出場できる形式で、さまざまな相手との対戦を実現しています。各チームは予選リーグを経て、1位、2位、3?4位トーナメントのいずれかに振り分けられ、試合を行いました。
 各トーナメントの結果は以下のとおりです。

順位/トーナメント 1位 2位 3?4
優 勝 明秀日立A 宇都宮大学A つくば卓球
サークルA
準優勝 明秀日立C JML 土浦二高OB
3 位 BEE CLOVER
+茨大+東京経済大
ラバーズ アルパカA


 1位トーナメントで優勝?準優勝を果たした、明秀学園日立高等学校の芦間雄太監督は、後日の取材に対し「地域貢献、大学生?社会人との試合経験の獲得」を今回の参加目的に挙げながら「県内外から多くのチームが参加し、性別問わず幅広い世代の卓球愛好者が参加していた。これは、ひとえに茨城大学卓球部の皆さんが、卓球の技術の地道な強化活動に励むとともに、日頃から地域に根ざした活動を行っているからこそ成し得たものだと思う。充実した1日を過ごすことができた」と感想を述べました。

watari3.jpg 優勝した明秀日立Aの皆さん

 また、大会でもっとも輝いていた選手に贈られる「渡賞」を受賞した酉丸光雅さん(宇都宮大学A)は、大会前1時間半の移動をものともせず試合での活躍を続けました。大会については「普段から交流のある埼玉大学や高崎経済大学のチームも参加していて、知り合い同士で応援をすることができた。他の選手の競ったプレーや強気のプレーも印象的だった」と述べ、刺激を受けている様子でした。

 茨城大学卓球部OBで、「加藤会」の一員として今回の大会に参加した加藤譲太さんは「OB?OG会でも卓球に関するイベントを企画するが、実現が難しい。開催できたとしても、参加者が固定されてしまう」とイベントを企画?運営する難しさに触れ、その上で「(卓球部の)ゼロからできる行動力が素晴らしいし、(大会の開催を)継続できているのもすごい。それに加えて、率先している渡くんのバイタリティに驚かされるところもある」と後輩たちの活躍について喜ばしげに語りました。

 卓球部の古谷元規さん(工2年)は、合宿や他の大会から続けての出場でしたが「レベルアップのため」と試合に臨んでいました。さらに、実力者の出場するこの渡杯は「今まで勝てていない人に勝つ」チャンスであり、プレイヤーとしても出続けたい大会であることから、今後代が替わっても定期的に開催していきたいと先を見据えました。

watari4.jpg 渡さん(写真左)?酉丸さん(写真右)

 第1回大会から渡杯を主導してきた卓球部マネージャーの渡龍大さん(教育3年)は「渡杯争奪卓球大会は、初めは普段大学卓球部に練習に来ていただいている地域の方々と行い、規模も100人程度だった。しかし、第2回、第3回と規模も大きくなり、ここまで幅広い年齢層で、茨城大学近辺だけでなくさまざまなところから来ていただけるような大会になったことは非常にうれしい。この大会は、幅広い年齢層の方々と多くの試合をし、交流ができることを目的としている。そのため運営が難しかったり、参加人数をより増やすことができなかったりと課題はあるが、たくさんの方が楽しんで帰ってくれれば、それで満足。今後も茨大オープン、渡杯争奪卓球大会として、多くの人に参加していただき、卓球を通した多世代交流を促すことが出来ればと思う」と自身の名を冠する大会を振り返りました。

(取材?構成:茨大広報学生プロジェクト 永島 彰人(人社3年))