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国籍や学年を越え、麻雀で交流!
-日立キャンパスの麻雀交流会

 日立キャンパス内で、じわじわと人気を集めているイベントがあります。その名も「麻雀交流会」。工学部の公式インスタグラム(@ibarakiuniversityhitachi)の投稿によれば、「留学生+日本人学生+教職員、初心者+熟練雀士 ゴチャゴチャいるからおもしろい!」とのこと。一体どんなイベントなのでしょうか?広報?アウトリーチ支援室の職員が潜入してきました。

麻雀を教える崔さん_yam_okd.jpg

 7月22日月曜日午後3時。日立キャンパスE1階の国際交流サロンを訪れると、イベントを担当する福村真紀子助教が麻雀セットを準備し始めるところでした。椅子に座るよう促され、のんびりしているうち、麻雀初心者だという学部生が1人、博士後期課程の留学生が2人やってきました。しかし、麻雀をするにはあと1人足りません。テスト期間中ということもあり、さすがに集まりが悪いか......と思っていると、福村助教に「一緒にやってみましょう!」と声を掛けられました。

 まず自己紹介。その後、私を含め初心者2人に対し、麻雀の本場?中国からの留学生で博士後期課程の崔少東さんと段凱博さんが、2人がかりで麻雀牌の名前やルールを丁寧に教えてくれました。対局が始まってからも、どの牌を捨てれば良いかなどアドバイスをくれました。

 そうこうしているうちに、いつの間にかサロンには20人ほどの学生たちが集結。取材のため席を譲りました。途中までの参戦でしたが、麻雀牌を混ぜたり並べたり、捨て牌から戦略を考えたり、基本のきを味わわせてもらい、楽しい経験となりました。ちなみに、私の後を引き継いだ学生は負けてしまったようです。「全然だめだった」とのこと......。すみません。

にぎわう麻雀交流会.JPG

 この麻雀交流会は、今年5月から始まり、今回が4回目。工学部で主に留学生を対象に日本語を教えている福村助教がスタートさせました。工学部は茨城大学の中でも最も留学生が多い学部で、中でも中国からの留学生が特に多いです。福村助教は「留学生はサポートされるだけの存在ではありません。講師として日本人学生に麻雀を教えることで、自信を持てますし、日本語の良いトレーニングになります」と意図を語ります。崔さんは「日本が上手になり、友達もできました。みんなで麻雀ができて楽しいです」と笑顔。段さんも「(自分の研究室以外の)学生と会うチャンスがあまりないので良いです。麻雀ができる機会としてもうれしいです」と話します。

 麻雀といえば、現在はプロが競い合う「Mリーグ」などが人気ですが、賭博、たばこ、徹夜...など不健全なイメージも付きまといます。福村助教も、交流会の企画を関係各所に提案した際は「文句を言われるんじゃないかとびくびくしていました」。そんな心配をよそに、企画はすんなり受け入れられました。担当の事務職員がポスターの印刷や掲示に積極的に協力したり、交流会に他の教職員も参加したり。「とてもうれしい」と振り返ります。男性で理系の教員、学生が多い工学部内で、女性で語学系の教員である福村助教にとっても「大切な居場所になっています」と目を細めました。

福村助教.JPG 麻雀交流会の仕掛け人?福村助教

 交流会は、国際交流にとどまらず、友人作り、学部生と院生の情報交換の場としての役割も果たしています。上述の通り、対局は全員の自己紹介から始まります。出身地や趣味などから話が広がり、仲良くなることも少なくありません。

 学部2年の円城寺初音さんは、国際交流に興味があり参加しました。この日は、留学生らから、中国麻雀のルールが日本と異なることや、牌の大きさが何倍も大きいことを聞き、驚いたと言います。「大学院生の先輩の話も聞ける良い機会です。交流会をきっかけに仲良くなった人もいます」とも。麻雀の魅力にも気付き、ほぼ毎回参加しています。

 真剣勝負の熱気がありつつ、和気あいあいとした雰囲気だったのが印象的でした。熟練者初心者問わず限られたセットを譲り合い、順番を待つ間も交流が途切れず、孤立した人がいませんでした。予約は不要で、用事があれば対局をほかの参加者に任せて出て行ったり、途中から参加したりといった自由度の高さも特長といえます。

 交流会は後期も開催予定です。開催日は決まり次第、工学部のフェイスブックやインスタグラム、Teamsの「Global commons」で告知されますので、ご確認ください。また、麻雀牌とマットが不足しています。ご自宅で眠っている麻雀牌とマットをお持ちの方はぜひ寄付を。

(取材?構成:茨城大学広報?アウトリーチ支援室)