一生に一度の紫金山?アトラス彗星
-茨城大学星見同好会?地学愛好会合同の彗星観望会-
10月17日、理学部棟の屋上にて、茨城大学星見同好会?地学愛好会合同の彗星観望会が開催されました。
2023年1月に発見された紫金山?アトラス彗星を一目見ようと、星見同好会の公式Xや、理学部理学科地球環境科学コース向けの告知を見て、30名を超える学生、教職員が集まりました。
星見同好会会長の森泉怜さん(理工学研究科博士後期課程1年)から、西の夜空の「左側の金星と、右側のアークトゥルス(アークトゥルス:うしかい座の一等星。春の大曲線の一つ)を結んだ線の中心を上に伸ばしたところを見てみてください」との解説があり、観望会が始まりました。
満月ため月の光や雲で彗星が隠れてしまったり、彗星がどんどん暗くなったりしている厳しいコンディションでしたが、森泉さんらが彗星の位置に合わせて望遠鏡を設置してくれたので、初心者でも彗星を観測することができました。
「知識があると星が見える」と森泉さんが言うように、最初はなかなか彗星が観測できなかった参加者もいましたが、「肉眼やスマートフォンで撮った写真の場合は、左上にしっぽが見えていれば彗星」と教えてもらうと、参加者は撮れた写真を森泉さんに見せ、彗星のお墨付きをもらい喜んでいました。
観望会の途中、たまたま月の真横を流れる流星を観測した参加者には、森泉さんによる即興の流星の解説が行われる一面もありました。
紫金山?アトラス彗星の観測がひと段落すると、観測日に2024年の中では最も地球から近い位置で満月となったスーパームーンや、土星の観測も行われました。 紫金山?アトラス彗星は20日頃までは肉眼でも観測できるかもしれません。その後も望遠鏡や双眼鏡で楽しむことができるようです。ゆくゆくは太陽系の外に出て行き、二度と戻らないと推測されている彗星。一生に一度のこの機会に西の夜空を見上げてみませんか。