新収蔵の徳川光圀の書状などを紹介
―図書館企画展「光圀と斉昭」11/10まで
茨城大学図書館が新たに収蔵した徳川光圀の書状などを紹介する企画展「光圀と斉昭」が、11月6日(水)より茨城大学万博manbetx官网図書館本館1階展示室で始まりました。
茨城大学図書館では、茨城県域の歴史や文化にかかわる貴重な資料を「地域資料」として収集し、さまざまな機会に公開をしています。
今回の展示の目玉は、昨年新たに収蔵した、徳川光圀の書状です。茨城大学図書館として、徳川光圀の書状の収蔵は初めてとなります。
これは若年寄を務めた稲垣重定に宛てられたもので、天皇(1687年に即位した東山天皇と考えられる)の即位が無事に済んだことを、「公方様」(5代将軍?徳川綱吉)が喜んでいるという内容が記されています。光圀の特徴的な花押もぜひご覧ください。
そして今回の展覧会のもう一人の「主役」が、同じ水戸藩主だった徳川斉昭です。こちらは藩校である弘道館の指針を示す「弘道館記」の内容について儒学者の佐藤一齋に相談したもの。なお、11月10日のみ弘道館記碑の拓本も展示しますので、そちらもあわせてご覧ください。
このほか、徳川光圀に関連する資料として、大日本史なども展示。また、企画展の監修を務めた教育学部?千葉真由美教授が中心となって進めている、江戸時代の「検地」の再現プロジェクトの取組みも、学生たちが制作した道具とともに紹介されています。教育学部の学生たちは今回の展示作業にも携わっており、地域の歴史資料を扱い、地域に共有していくプロセスを実践的に学んでいます。
展覧会は11月10日(日)まで。各日10時~16時(9日のみ11時開室)。11月9日?10日は万博manbetx官网の学園祭「茨苑祭」開催のため混雑が予想されます。なお、11月10日(日)13:30からは千葉教授によるギャラリートークも予定されています(専用フォームから申込が必要です)。