CONTENTS茨城大学の研究推進方針
茨城大学における研究の目標
先進的で多面的な研究の展開によって、人類が直面する、環境、エネルギー、気候、食料、水、人口問題を総合的に解決しうる新しい文化?科学的方策の提示と、それを担う人材の育成を図る。それによって、大学の使命である「学術研究の蓄積と継承」と「先進的な研究成果の創出」を実現し、名実ともに首都圏北部における国際的「知の拠点」になる。
重点研究分野
基盤的研究領域
新しい知と社会に有用な研究成果を生み出す苗床として、大学でなければできない幅広い分野の基盤的研究を推進。文系?教育系、基礎科学から工学?農学の応用科学に至るまでの茨城大学全体の基盤的研究の充実を図る。
特色ある研究領域の推進と育成
基盤的研究の推進の上に、現在、茨城大学で進めている以下の研究領域における研究拠点形成の一層の展開を図る。
1.応用原子科学
J-PARCを用いた基礎研究及び産業応用研究をめざす分野。地の利を生かして、生命科学、物質科学などの分野でかってない先端的な成果を生み出す。
2.サステイナビリティ学/地球変動適応科学
「サステイナビリティ学連携研究機構」への参加を受けて、気候変動、防災、農業、生活圏形成をはじめ文理融合型の研究?教育を推進。
さらに、研究者間の交流?協力によって核となる研究グループの形成を促進し、一層多くの特色ある研究分野の創出をめざす。そのために、萌芽的研究のインキュベーションの仕組みを構築。
地域連携?社会貢献をめざす研究領域
「地域に支えられ、地域に頼りにされる大学」をめざして、地域連携の重点である、地域の教育力、自治体との連携、地域環境形成、産官学連携、学術文化分野の研究を強化。
研究推進戦略
全学と学部?センターの緊密な連携による研究推進
全学的体制の確立よる学部?センターの研究推進の支援と環境整備。研究プロジェクト推進委員会等と通じた各学部?センターの情報交換と活動の連携?相互支援。
「モノから人へ」に対応する研究システム改革
若手教員の研究活動の保証、女性?外国人教員を含めた優れた研究者の確保、研究活動に対するインセンティブメカニズムの導入、学内における競争的環境、研究活動の規範とルールの確立など、研究プロジェクト推進委員会による全学的コーディネートの下で、研究推進環境を整備するシステム改革を推進。
外部資金獲得の努力の強化
科研費をはじめとする競争的資金?外部研究費の獲得力の強化。科研費の申請者数?獲得件数?獲得金額数の増加、その他の外部資金の情報把握と学内へのタイムリーな提供、競争的資金申請への支援、現状分析、点検評価などを組織的に推進。
学野?分野横断の研究プロジェクトの展開
本学には、環境、生命?バイオ、材料、エネルギー、情報、地域政策など多くの分野の研究者が異なる学野?センターに存在していることから、特色ある研究の推進をめざして、個々の分野の枠を越えた学野?分野横断の研究プロジェクトを展開。さらに、産官学連携や国際学術交流も推進。
研究と大学院教育との連結性の強化
課題探求能力及び創造力の育成をめざした大学院教育と研究活動との連結性の強化。
他大学、他研究機関との連携
優れた研究成果を生み出すために有効な他大学、他機関との連携の強化。
研究環境の整備?維持
法令や規則、マニュアルの遵守、及び安全な研究環境の整備?維持。基盤的装置などの研究基盤施設の維持?更新について方針を明確化。
成果の発信、アウトリーチ
研究成果の発信やアウトリーチに注力。
研究設備?機器の共用利用
共用利用に関する基本方針
令和4年3月に大学等における研究設備?機器の共用化のためのガイドライン等の策定に関する検討会により策定された「研究設備?機器の共用促進に向けたガイドライン」に基づき、国立大学法人茨城大学において、これまで分散管理されてきた研究設備?機器の共用利用を促進するため、本基本方針を策定する。
国立大学法人茨城大学における研究設備?機器の共用利用に関する基本方針
研究環境向上のための若手研究者雇用支援事業
本学で雇用する特別研究員ーPD等の育成方針
(独)日本学術振興会が実施する「研究環境向上のための若手研究者雇用支援事業」により本学が雇用する特別研究員ーPD等について、育成方針を定めている。