先進的な「カーボンリサイクル」の技術開発で脱炭素社会の実現を
- 2022年12月15日
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- 地域連携
- 工学部
- 研究
気候変動危機への対策として、日本でも2050年までに炭素排出量を実質ゼロとする「カーボンニュートラル」の目標が掲げられています。そのためにさまざまな技術開発が進んでいます。
茨城大学は「カーボンリサイクル」の技術開発に先進的に取り組んでおり、二酸化炭素の回収、クリーンな燃料の合成、既存のインフラを活用した現実的な利用というサイクルに関する研究に総合的に取り組みながら、脱炭素社会の実現を目指しています。この「カーボンリサイクル」は、①大気中の二酸化炭素を回収(DAC:Direct Air Capture)、②回収した二酸化炭素を再利用して使いやすい燃料を合成、③既存のインフラを安全に活用しながら燃料を使い、二酸化炭素も回収しやすい状態で排出 という回収?合成?利用のサイクルに関わる技術開発や実験に総合的に取り組むもの。特に工学部のある日立市は、エネルギーを輸入できる港もあれば、DAC設備の設置に適した山もあって、カーボンリサイクルに向いている地域といえます。
理工学研究科(工学野)の田中光太郎教授などが進めるこのプロジェクトで、企業や自治体などとも連携しながら脱炭素社会を目指していきます。
担当者
理工学研究科(工学野) 教授 田中 光太郎
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