ベトナム?日越大学が茨城の被災地域でインターンシップ
―適応の実践知の交流
- 2022年12月16日
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- GLEC
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- 防災
茨城大学では、ベトナムのハノイにある日越大学(VJU)修士課程の気候変動?開発プログラム(MCCD)の幹事校を務め、現地での専門人材の育成に貢献しています。
MCCDでは2年次に「インターンシップ」を行う課程編成となっており、多くの学生が日本を訪れてのインターンシップを希望します。
2019年度の来日は、台風が茨城県内に大きな水害をもたらした直後の時期と重なりました。普段気候変動と持続的な開発について学んでいるMCCDの学生たちは、被災者支援のボランティアを自ら志願し、プログラムの合間を縫って、家屋の清掃などを手伝いました。参加者は日本のボランティアセンターを体験し、その機能に感銘を受けたようです。
また、2022年度の来日の際は、やはりその台風によって大きな被害を受けた大子町での聞き取り調査に参加しました。訪問したりんご園では、気候変動の影響によって収穫時期が早まっていること、その対策として品種の変更や力強い土づくりをしていることを学びました。
こうした学生たちの活動を通じたベトナムと日本との地域間交流が、双方において気候変動にも適応した持続的な地域づくりにつながっていくと考えています。